この記事は、リー群と表現のざっくりふんわりとした解説記事の3本目です。
前回:線形リー群
cake-by-the-river.hatenablog.jp
今回は、多様体という観点を導入します。
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この記事は、リー群と表現のざっくりふんわりとした解説記事の3本目です。
前回:線形リー群
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今回は、多様体という観点を導入します。
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前回:群の表現
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今回は表現の分解について考えます。今回出てくる定理の証明は、数学科ではないのですっ飛ばしちゃいます。
少し本題から外れた話ですが、前回出てきた の表現 (2次元の表現を と名付けました。単位行列や単位元ではないです)を写像という概念で考えてみます。
前回の「群から一般線形群への対応」が写像です。特に表現は、その構造をそっくり移すようにしたものでした。このように構造を保つ写像を準同型写像と呼びます。群の表現論においては、表現と同じように
が成り立つものとします。表現は一般線形群への準同型写像ということです。1次元表現の は、群の構造をざっくりと移すような準同型写像と言えます。つまり、群の元を数個まとめて1つの行列に対応させる、3対1などの写像です。一方 は1対1の写像です。このような写像は全単射と呼ばれ、逆の写像を考えることが出来ます。表現から群の元を同定することが出来るということです。全単射の写像は正確に群の構造を移せているので、同型写像と格上げされて呼ばれます。
さて、本題に戻りましょう。本題というのは、表現を足し合わせたものも表現になっているんじゃないか、ということです。